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2022年 5月 28日 共通テスト模試復習 国語
担任助手の井上です。5月ももう終わり、そろそろ2022年も残り半分に差し掛かりますね。
恥ずかしいことですが実を言うと去年のこの時期は将来について明確なビジョンを一切持たず、何事にもモチベーションのない高校三年生でした。
さて、本題に入りますと、本日お話しさせていただくのは『模試をどのように復習するか、国語編』です。
これはどの科目にも共通することですが、模試の復習においてなによりも重視していただきたいのは「なるべく早く行動すること」です。
・なぜ自分がこの問題を落としたのか
・自分は試験中にどこを疑問に思い、どこで手を止めたのか
・自分が試験中に一番時間をかけた部分、一番ロスした部分はどこか
こういった数字に出ない改善点はすぐに忘れられてしまいます。
共通テスト模試はそこまでレベルが高い問題ではありませんが、だからこそ問題への慣れや解き方が重要になります。
上記の通りの数字に出ない改善点を忘れてしまう前に、まだ脳に試験を解いている間の記憶が残っているうちに自分の弱点を見直しておくことをおすすめします。
さて、その上で国語で意識したい点は
現代文ならば、まずロスなく読めるようにすること。
難しい論説文などの難読単語や四字熟語は、頑張れば文字から意味が類推できることもありますが、その時間は単なるロスです。
文章を読むこと自体ならば日頃触れている文章形式に近い現代文が一番楽に読めるのですから、まずはそこでロスしないこと。試験時間は有限ですから、使うべきところに使えるようにしていきましょう。
読めなかった言葉、わからなかった四字熟語があれば、次に見た時には絶対に読めるようにしておくこと。現代文の問題は全て答えが文中に書いてあります。ロスなく速く落ち着いて読めれば、あとはただの答え合わせと同じようなものです。「正しく読めれば点が取れる」のが国語のいいところ。冷静に解釈する時間を取るためにも、文章を読むことには時間をかけないように準備していきましょう。
ちなみに私は本番の現代文で93点取ってドヤ顔で学校に行ったら同級生も同じくらい出していて天狗の鼻をへし折られました。
古文漢文においても要点は同じ。国語は読んで理解するだけです。
読めなかった単語、わからなかった文法を見つけたら次に見たときには読めるように。ただし現代文と違うのは、時代背景が違うところ。
古代中国や平安時代の日本と現代日本では世界観が異なります。
あの時代に読み書きができる人々は上流階級。詩や歌が大事な立場なのは、現代の一般人である我々とは全く違います。文章を正しく読み取れても、世界観が異なるせいで混乱してしまうこともしばしば。
特に和歌は大変です。たったの31文字に込められた意味は複雑で、しかも情景に合わせた内容だったり掛け言葉やら枕詞が使われたりでもう罠みたいなもの。
文章を正しく読むことの次ステップ、文章を正しく理解すること。
これは大概慣れと知識でなんとかしましょう。古文常識は軽視されがちですが、基本的にやっておいて損する科目はありません。
早めに初めて基礎の穴を埋められるだけ埋めておけば、優先順位の低いところで泣かされることも減ります。
実際私は埋めきれてない基礎の穴を突かれてかなり苦戦しました。近現代の文学と文化史は最後まで弱かった。もっと早く受験勉強を始めていれば……
そんなわけで今回はここまで。『読んでわかれば点が取れる』科目ですので、『読んでわかる』ことの重要性が伝えられればなによりです。