【東京大学】理科Ⅰ類と理科Ⅱ類の違い~井上~ | 東進ハイスクール 中目黒校 大学受験の予備校・塾|東京都

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2024年 9月 30日 【東京大学】理科Ⅰ類と理科Ⅱ類の違い~井上~

こんにちは!

担任助手の井上布武です!

今月のブログは各大学の入試情報についてということで、東京大学にまつわる「理科Ⅰ類と理科Ⅱ類ってどう違うの?」「理科の科目選択は何がいいの?」といった疑問に答えていきたいと思います。志望校を決めかねているという人や、もうすぐ科目選択があるという人はぜひ参考にしてみてください!

 

①理科Ⅰ類と理科Ⅱ類の違い

東京大学は入学時点で学部に分かれず、教養学部として学部にとらわれずに授業を履修することができます。そして、2年生の1学期までの成績によって希望した学部に進めるかどうかが決まる「進振り」があります。そのため、入学時点では学部ではなく科類を選択します。理系は理科Ⅰ類から理科Ⅲ類まであり、理科Ⅲ類はほとんどが医学部に進学し合格最低点も断トツで高くなっています。では、理科Ⅰ類と理科Ⅱ類はどう違うのか。

主な違いは、カリキュラムです。大学のHPにも、理科Ⅰ類は「数学、物理学、化学を中心に」、理科Ⅱ類は「生物学、化学、物理学を中心に」学ぶと書かれています。実際、教養学部なので基本的に興味のある授業は全て履修可能ですが、必修の授業の配分が若干違い理科Ⅰ類の方が物理より、理科Ⅱ類の方が生物よりになっています。

合格最低点に関しては、例年理科Ⅱ類の方が10点ほど低い傾向にあります。東京大学は共通テストの点数によって足切りがありますが、その点数は毎年共通テストの難易度や出願傾向によって前後するので、一概にどちらが高いとは言えません。

その他の違いとしては、理科Ⅰ類は1000人以上いるのに対して理科Ⅱ類は500人程度と少なく、言語のクラスも理科Ⅱ類は理科Ⅲ類と一緒になっています。女子の割合も理科Ⅰ類より理科Ⅱ類の方が多いので、クラスの雰囲気とかにも少なからず影響があります。理科Ⅰ類だとクラスが男だけということもあり、通称「男クラ」と呼ばれています。

 

②進振りにおける違い

進振りでは、基本的にどの科類からでもほとんどの学部に行けますが、「各学部の定数のうち何人以上はこの科類から取る」という指定科類が決まっており、進学のしやすさが変わってきます。

工学部と理学部は理科Ⅰ類、農学部と薬学部は理科Ⅱ類に指定科類枠を設けられていることが多く、進振りで有利になります。進振りは優秀な東大生同士で争うことになるので、進学したい学部がはっきり決まっている場合はそれに合った科類を選ぶことがオススメです。

 

③理科の科目選択について

東京大学の理系の入試では理科を物理、化学、生物、地学の中から2つ選択します。どの科目を選んでもどの科類でも受験できますし、平均点などによって得点調整が行われていると言われており、入試時点での有利不利はほぼありません。

一般的には物理と化学を選ぶことが多く、化学と生物が次に多くなっています。暗記が得意という人は化学と生物を選ぶことも多いです。地学は学習効率が高く物理と被っている内容も多いので物理と地学を選択する人もいますが、高校によっては選択ができず自学に頼る必要があったり、地学で受けられる大学が限られているため併願が難しかったりするので注意が必要です。

では入学後に有利不利はあるのかというと、実はある程度あります。

理系の必修には力学や電磁気学などもありますが、これらには入試で物理を選択しなかった人用の授業もあるので物理を学んでいなくても問題ありません。一方生物に関してはこれがないため、高校で生物を選択していなくても問題はありませんが、生物選択の方が成績が取りやすくなっています。生物の必修は理科Ⅰ類は1単位なのに対して理科Ⅱ類は4単位もあるので、理科Ⅱ類では生物選択の方が若干有利になっています。

とはいえ、まずは東京大学に合格できるようにしっかりと勉強することが大事なので、自分が学びたいと思える科目を選択することが一番です。

 

さて、ここまで理科Ⅰ類と理科Ⅱ類の違いを説明しましたが、自分が進学したい学部に合わせて選ぶのがいいでしょう。科目選択も自分の興味に合わせて選ぶのがオススメです。

また、東京大学に合格するためには早い時期から受験勉強をスタートするのが効果的です。

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